妊娠薬である排卵誘発剤とは

§ 7月 18th, 2011 § Filed under 妊娠方法を改良して不妊解消 妊娠薬である排卵誘発剤とは はコメントを受け付けていません

卵管の機能や精子の所見に異常がみられる場合でも、排卵数を多くして妊娠確率を高める目的で排卵誘発薬を使用することがあります。

同様の目的で、原因不明でも長期にわたる不妊症に対して妊娠薬である排卵誘発剤を使用しています。特に体外受精を行う際には多数の卵子を得る必要があり、強力な排卵誘発を行います。

しかしながら、排卵誘発剤の使用には、薬剤自体の安全性の問題に加え、妊娠後の初期流産が多いこと、また、重大な副作用として卵巣過剰刺激と多胎妊娠があることに留意しなければなりません。

排卵誘発剤を使う時は、医師よりリスクについての十分な説明があります。

治療中は適切に薬剤量を調節し、副作用の監視と予防が必要です。状況によっては安全のためにその周期の治療を中止せざるを得ないこともあります。

妊娠する薬とは

排卵誘発薬であるクエン酸クロミフェン(クロミッド)は、通常月経開始より三~五日目から五日間内服します。これは脳に働いて下垂体からのLH、FSHの分泌を促し、間接的に卵胞発育を刺激するものです。

卵巣を直接刺激するFSH製剤よりは作用は弱く、副作用も軽度です。

クロミッドは何周期も連続して使用すると頚管粘液の量が減少するなど抗エストロゲン作用が生じることがあります。

排卵しても、高温期が短い黄体機能不全や五、六周期治療しても妊娠に至らない場合は、FSH製剤への変更など、治療方針を再検討します。

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